年末にドイツに行く羽目になった、年末年始に海外旅行をするのは相当裕福な人種だと思っていたが、長女がドイツ留学してその後結婚してしまい、まだ相手にも親にも会っていないからそのうち行かねばと思っていたら、次女が休みがあるから行ってくると言い出した。次女に先に行かすのも親としてどうかと思うし、一人で行かすのも心配だから仕方なく、だ。
一緒に行くと決まってからは娘は何も手配しない、結局こっちがあれこれ手配してなんとかチケットを予約したが、年末年始の旅行は高い、娘はすぐにでもお金の用意ができるようだが、こっちはそうはいかない、四苦八苦して捻出した。
娘は単なる旅行気分だから観光やら買い物やらとルンルンである、長女の嫁ぎ先訪問を真っ先に済ませてそのあとは観光となったが、次女の買い物に付き合うのもたまらんから別行動することにして別れた。
目的地はダッハウ収容所だ、ナチス時代の収容所はポーランドのアウシュビッツだと思っていたが、ドイツで最初に作られた収容所がミュンヘンのダッハウなのだ、ミュンヘン中央駅からSバーンで30分ほどで行くことができる。年末の、しかも31日だから閉まっているのではと思ったがそんなことはなかった、収容所に到着する寸前のバスの中で日本では元旦になったようだ、何の因果か元旦に収容所で過ごすことになってしまった。
夕方5時で閉まってしまうが、到着したのは4時を回っている。
全部を見ることはできないなと思うほど広い敷地だったが、日没まである程度見ることができた。