今回で4回目になるデジタルカメラ教室、今回は美山の茅葺き集落で行われるお田植え祭の見学がてら撮影会から始まった。観光行事としての意味合いが強いこのお田植え祭なので到着するとすでにアマチュアカメラマンの場所取りが始まっていた。写真愛好家達の集団は「群れる」「ワガママ」の悪しき習性があるので自分が指導するグループはそうならないように気を使った。当然報道も来ていてアマチュアカメラマンのラインより中に入って撮影することになる、そうすると背景に入ってしまうから彼らは猛烈に抗議することになるのだが言葉汚く暴言を吐くという行為は見ていて不愉快だ。自分たちのグループでなくてほっとしたところだった。
簡単な神事のあと、若い娘らが衣装を着てぬかるみに入っての田植え、応募で集めた娘達なので地元の娘ではないし、現代っ子ばかり、カメラの放列にも臆することなく楽しそうにやっていた。

昼食後、片波川源流域にある伏条台杉巨木群を撮影に向かった。
うっそうとした山中に入るのだが、普段の運動不足がたたって足腰に来てしまう。中学生の女の子などはすいすいと歩き上って行くが、こちらはたまったもんじゃない。参加者の大半は65歳以上の方なのだが、元気そのもので圧倒される。天候に恵まれたのでなんとか歩くことができた。

夕食後、前回までの作品で開催している写真展会場で懇親会を行ってもらった。今回は講義の時間を取らなかったのでその場所で酒を飲みながらの質疑応答等、和気あいあいの雰囲気で夜が更けた。展示作品の人気投票も行っていたのでその開票を行った。1位、2位、3位と票数は僅差だが「なるほどなあ」という結果で皆、納得。
翌日の撮影に意欲をかき立てられたようだった。
翌朝は朝食後すぐに芦生の研究林に向かう。
昨年秋に雨の中撮影をした場所だが、今回は「ガイド」をしてくれる地元の方が同行してくれた。おかげで「バイケイソウ」の群生や「ケヤキの巨木」の林も行くことができた。

2~3時間の撮影を終了して、麓の山の家に隣接する廃校をお借りしてのワークショップ。
今は木工作家のアトリエとして使われているようですが、なかなかの雰囲気でした。

今回はちょっと強行なスケジュールでしたが皆さん満足の様子で、次回早期の開催を期待されながらの終了となった。こちらはもう、くたくたであった。