手術をしたのが1月7日、その後数回通院しただけで次は5月に入ってからということになった。
あまりにも簡単で早いというのが率直な感想だけど、医者に何を訴えても「見え方は本人しかわからないし、個人差がある」という返事、さらに「そのうち慣れます」というだけ。
かなりよく見えるようになったし、乱視もなくなったのでお月様もお星さまもちゃんと一つに見える。
1か月くらいの間はいろんなことが起こった、夜中に目が覚めてトイレに行き電気を点けたら便器が反転して真っ黒に見えたり、レンズの境界が見えるような気がしてチカチカする。一番嫌なのが左右の色の見え方が違うという点だった。

説明してもなかなか理解されないが、この絵のように少~し違うのだ。
これを医者に言っても「20代の人の透過率だから」と素っ気ない、つまりあんたは年を取って目が濁っているんだということだ。しかしこのままだと色を扱う職業としては辛いから、さらに聞くと「そのうち慣れます、皆がそういう状態というわけではないけど」という返事。
その後花粉症で目が痒くなって仕方がなかったけど、病院へ行って待たされるのも面倒だから市販の薬で済ませた。
すでに「手術跡」は完治しているはずだから普通の目と同じ扱いでいいわけだろうと。
そしてそろそろ花粉の時期も終わりに近くなって目薬も不要になってきた。
思い出して、右と左の見え方をチェックすると以前ほど気にならない、というか違いが判らなくなっていた。
人間の体というのは不思議なものだ、おそらく頭の中で補正しているんだろう。
医者が言う「見え方は本人しかわからない」というのは確かにその通りなのだ、つまり目で見ていると思っていたが、頭で見えているんだな、と。
まあ、色に関しては問題なくなったけれども一番不便なのがモニターを見る距離でピントが合わないということ。
固定焦点のレンズだから仕方がないのは職業柄理解できるし、こればっかりは慣れても治らないだろうと思うから専用の眼鏡を持たねばならないが、これまた右と左で微妙に違うからぴったりのものを作らねばだめだ。
時々忘れて来て不便な思いをするから同じものを何個か作っておかねばなるまい、目が「慣れて」安定してからきっちりとしたものを作ることにしよう。
国会中継を見ていて石原慎太郎議員が質問時にしょっちゅう眼鏡をかけたり外したり.....そいえば彼も白内障の手術をしたばかりだった。一時サングラスもかけていたなあ、そのあたりの事情がまったく良くわかります。