スタジオ撮影の場合はカメラの背面液晶モニターでの確認ではなくPCに繋いで大きなモニターで確認する方が楽だし、クライアントに同意を得るのにも好都合、しかしそのモニターが良くなければ逆効果になりかねない。
「このモニターはちょっと青いので...」とか「本当はもっと綺麗なんですが...」などと話をするのは信頼を失ってしまう。
確認用のモニターという意味合いだったので当初は安いモニターを捜して購入、もちろんキャリブレーションはきっちりするから色的には問題がなかった。ところが安いモニターというのは視野角度が狭いのでまっすぐ見なければ色も明るさも変わってしまうのでクライアントのOKがなかなか得にくい事があった。
モニタースタンドも台湾製で安価なものが出てきたからAmazonで購入、それも19000円ほどだったのが13000円ほどになっていたから即買い、ついでにモニターも新しくしようと、まずはヨドバシで確認。
「美解像」と謳った超解像モデルと言うのがアイオーから出ていて気になったからパンフレットをもらって帰ってきた。価格コムで調べると15000円であるじゃないか、しかも23型。

両方を注文して届いたので組立完了。

PC本体をMAC miniにしたのでその収納場所に困った。
使っていなかったストロボジェネレータのホルダーを流用して付けてみたがばっちり。

本来のPC置き場はコンセントと重石を載せてこれまたOK。

さてアイワンでキャリブレーション...

輝度調整も比較的楽に出来るので問題なく終了したが、実際に画面を見るとなにかおかしい。
ギラギラするのだ。
この原因を探すのに時間がかかってしまったが、問題はこのモニターが謳っていた「美解像」という部分だった。
「解像感」を10段階に調整する事が出来るのだが、これを使うといわゆるシャープを効かせ過ぎたような感じで輪郭が強調されてしまいギラついてしまうようだ。大きな写真や映像などはシャープになって一見綺麗に見えるのだけれども文字と背景の境に白フチが入ってしまい非常に見にくい。アンシャープマスクを効かせ過ぎた印刷物の様になってしまう。

「美解像」オフ

「美解像」オン
せっかくだけれどもこの機能を解除してキャリブレーションが完了した。
超解像技術などと大げさに書いてあったけれども大したことはなかった、まあそんなに簡単にうまくはいかないだろうが、普通に映像を見るだけならすごいなと思わせることが出来るんだろうね、人間の目というのはいい加減なものだから結構だまされてしまうのだ。