北海道の芦別出身でプロボクサーの秋田屋まさえ選手を知ったのは2010年頃の関西北海道クラブでの事だから5年ほど追っかけをやっている事になる。JBCが女子のプロボクサーを認めてすぐプロライセンスを得たいわば女子プロボクサー先駆けである。今までの試合は全てリングサイドで撮影して来たし、今回のパンフレットの写真も撮影したが、今まで3度世界戦に挑戦して敗退している、後楽園にも2度行って来た。

リングサイドで撮影するというのはテレビ等で見ているから見当はつくが、実際は結構たいへんなことなのだ。
まず、リングのロープがプロレスと違って間隔が狭く四本もあるから、隙間から撮影するのが難しい。また、選手の足が飛んでくるからその瞬間は逃げなければ危ないし、当然汗や流血が飛んでくる。
リングサイドの撮影場所は新聞社のいわゆる記者クラブのようなグループが仕切っているから、フリーランスはなかなか入る事が出来ない、それでもボクシングの雑誌関係のカメラマンがわずかなスペースをもらっているからそこに入り込むしかない。フリーカメラマン同士、そこは何とかなる。
また、試合やリングサイドを仕切るのは興行主ではなくてJBCだからそこにお伺いを立てねばならないという事になる。
2度目の世界戦敗北のあと、秋田屋選手は引退をした。これでもうボクシングの撮影はする事がないなあと思っていたが、どうしても夢を捨てきれずに復帰してカムバック戦後にWBOアトム級のチャンピオンに挑戦をしたがこれまた敗退した。

2014年 チャンピオン池山直に挑戦
この時のチャンピオン池山直選手は45才、これがチャンスだったはずだ。
敗戦するも、なにか手応えをつかんだのかもしれないが今回の相手は若いし強いから、今までの「綺麗な」試合運びじゃなくて汚くてもとにかく勝て、クリンチ時の腎臓打とか肘打ちだってばれなきゃやれ!とハッパをかけた。
いよいよその日が来て試合が始まった。

大食いスポーツカメラマンのヨッシー小池も来た。

トドが横にいる訳だ(笑)

やはりチャンピオンは落ち着いていた、なかなかパンチが入らないままラウンドが進んで行った。
それでも今までと違って、クリンチ時に腎臓打もしてるし、一度肘で打ったかのようなのを見た気がする。一瞬ざわついたがセコンドが「フックが入ったじゃないか!」とフォローしていた。
私の言った事を実践した訳ではないだろうが、それほどやって負けたんだからこちらとしても悔いはない。
チャンピオンベルトを巻く夢は実現しなかったが、これからいくらでも素晴らしい事があるだろう。
それにしても、頂点に立つボクサーというのは本当に強いのだなあと改めて感じさせられた一日だった。
先日の試合はこれまでになく熱い思いで臨んでいましたね。
しかし、あと一発が足りなかったすね。
今後の事はわかりませんが、これからも同郷のよしみで仲良くしたいと思います。