もう何年前の写真だろう.....彼がファッションモデルをやり始めた頃琵琶湖のほとりで撮影したものだ。
一昨年に肺がんが見つかった時には既に末期だった、その後畑が心配だというので
病院抜け出し大根の種まきを手伝ったが辛そうだった。ホスピスに入院してからはわりと穏やかに過ごしていたし土日はみんなお見舞いに行くだろうと思ってちょっと間が空いていた。
来週は仕事がないので様子を見に行こうと思っていた矢先、4月6日の朝、昏睡状態の知らせが入った。急にどうこうじゃないと思って明日でもと思っていたが、2時少し前に気になって車を走らせた。途中、堅田まで着いた頃亡くなったという知らせが入った、亡くなったのはまさに気になって車を走らせた時刻だった。ホスピスに着いたのは3時半過ぎ、色々な手配で家族は誰もいなかったがいつもと同じ状態で眠っていた。
しばらく傍にいたがやはり動く気配はなかった、やっぱり死んでしまったんだなぁと手を合わせて帰って来た。

彼とは20代の頃からの付き合い、熱気球をやっていたのでよく一緒にあちこちに出かけた。アルバカーキーの大会、オーストラリア横断レース、崩壊直前のソビエトなど良い経験をさせてもらった。
通夜、葬式のなかで古い友人にも出会う事が出来た、彼のおかげでたくさんの出会が生まれた事を感謝して別れを告げた。 合掌